ガラボウソックスのおはなし

ブログの更新もかなりご無沙汰になってしまいました。

今更ですが…今年もよろしくお願いいたします。

 

さて今日は、最近お問い合わせの多いガラボウソックスについて少し書いてみようと思います!

 

そもそも「ガラボウ」とは?

ガラボウは明治時代に日本人が発明した和綿を紡ぐための紡績機のことです。

糸にする際、「ガラガラ」と音がなることから、ガラ紡と呼ばれるようになりました。

 

和綿は洋綿に比べ、繊維長が太く短いため、西洋の紡績機ではうまく紡ぐことができません。

手紡ぎでは生産に限界があると感じた臥雲辰致は、和綿のための紡績機の開発に乗り出します。

明治9年についに「ガラ紡績機」が完成。

愛知県を中心に一気に広まり、約400件でガラ紡による紡績が行われました。

 

しかしガラ紡で紡いだ糸には一つ欠点がありました。

短い繊維をつなげて糸にするため、つなぎ目が多くできてしまい、糸に太さムラができるのです。

細くて白い糸が高級だという風潮の中、次第にガラ紡は和綿の生産とともに衰退してしまいます。

 

400件あった紡績機も現在は2.3台が稼働するのみとなり、

現在では和綿の代わりにオーガニックコットンの落ち綿を紡いでいます。

欠点だとみなされた「太さムラ」こそがガラ紡の魅力だと、今でも大切に作り続けられているのです。

 

ガラ紡糸は太さムラがあるため、編み上がりは一枚一枚風合いが異なります。

靴下にするには一足ずつ、やわらかさ、大きさ、形を人の手で合わせてペアにしていきます。

この工程に手間と時間がかかりますが、できあがりは世界で一足の靴下になるわけです。

 

先人の知恵を大切に受け継いだ、またエコな素材のガラ紡は

ものがありふれた時代の私たちに忘れかけた大切なことを思い出させてくれるような気がします。